高校×大学×NPOの連携で、主体的な学習者を育てる

高校生の半数が、四年制大学に進学する時代となりました。大学が身近な場になる一方、大学進学者の12%が中退するなど、入学後のミスマッチも増加しつつあります。学問に向き合う実感が持てないまま「大学生活を楽しめそうだから」「有名な大学だから」「手軽に入学できるから」といった理由で安易に進学先を選び、後悔する学生も実は少なくありません。進学先の環境を活かすも活かさないも、本人次第。しかしそのための準備教育には手間や時間がかかり、高校だけで十分に行うのは大変です。
NEWVERYでは全国の教育機関と連携することで、高校現場の負担を抑えながら高校生一人ひとりの進路学習を充実させられるよう、様々な学習プログラムを展開しています。「何のために大学へ行くのか」を考えさせることは、大学入学後の成長に寄与することはもちろん、高校での普段の学習にも良い影響を与えます。NEWVERYは、生徒・学生の成長を願う教育者同士として、高校と大学を繋ぎます。

広報力ではなく、教育力で大学を評価する社会を

同じ入試難易度、似たような学部・学科名であっても、大学で行われている教育の内容は異なります。本来ひとつのモノサシで「こちらが上」だと単純に比較できるものではありません。しかし進学情報が膨大に増えた現在、高校生それぞれが自分に合った進路を探すのは困難です。結果的に大学の知名度やキャンパスの立地・雰囲気、広報媒体での印象などで進路を選んでしまう高校生も少なくないようです。
せっかく良い教育を行っていても、従来型の画一的、表面的な入試広報活動しか大学側が行えておらず、その価値が十分に地域社会へ浸透していない……というケースも散見されます。
NEWVERYでは「膨大な広報コストをかけなくても、教育力の高い大学に対し、その教育力を求める学生が持続的にアクセスしている」という状況を、理想の高大接続の姿と考えます。いま大学組織に求められるのは、PRを上手に行う「大学広報力」ではなく、確かな教育力のエビデンスに基づく「高大接続力」です。このビジョンのもと、NEWVERYでは大学での講演・研修・コンサルティング活動や、社会に対するアドボカシ―活動を展開しています。

WEEKDAY CAMPUS VISIT

大学の「普段の授業」を教材にした、高校生のための進路学習ネットワーク

「WEEKDAY CAMPUS VISIT(WCV)」は、高校生が学期中の大学キャンパスに行き、大学生と一緒に授業を受けながら、大学の「普段の一日」を体験するプログラムです。ただ授業を聴講するだけではなく、前後に実施するガイダンスや振り返りワークを通じて、表面的でない気づきを得られるよう、プログラムを設計しています。
進路学習プログラムとしての教育効果が評価され、各地の教育委員会などで推奨されているほか、公欠に認める高校や、学年行事として全生徒を送り出す高校も年々増加。各都道府県の進路指導協議会でも大きな反響をいただいています。
また各大学が準備の費用やコストを抑えて導入できるよう、プログラム内容や運営ツールをNEWVERYで共通化。各エリアの大学が連携して高校の生徒を受け入れられるよう、高校と大学を繋ぐネットワークとしての機能を強化しています。
2012年の試験的実施を経て、2013年4月から本格展開を始めたWCVですが、これまでに北海道から九州まで、60以上の大学・短大・専門学校で開催されています。「すべての大学と、すべての高校を繋ぐ」、非営利の進路学習インフラになることを目指しています。

※WEEKDAY CAMPUS VISITは登録商標です。

URL : http://wdcv.net/

高大接続の支援・アドバイス事業

全国の高校から寄せられた意見や、WCVの運営を通じて得てきた知見・経験、大学進学に関わる社会課題の分析結果、およびNEWVERY全体で蓄積してきたFD・SD研修やコンサルティングの成果を踏まえ、高校・大学それぞれに対する支援を行っています。

(1)持続可能な学生募集活動を実現するコンサルティング

大学・短大・専門学校に対し、学生募集活動に関するコンサルティングを行っています。定量情報、定性情報の両面から募集活動全般を調査し、現状についての分析、および今後に向けての提案を行います。その結果を踏まえての、教職員や学生スタッフに対する研修なども実施しています。
NEWVERYは、学習者本人のメリット、社会にとってのメリットを最大化するという立場から、「ただ志願者の数を増やしたい」といった短期的な発想での施策は提供していません。大学の教育力を社会に理解してもらうための施策、高校との信頼関係を構築する施策、5~10年後を見据えた中長期的な視点での持続可能な施策をご提案しています。そのためにも、改善策を実施する前に、できる限り現状把握の調査をまず実施させていただくことをお勧めしています。
また募集のためのコストをできるだけ抑えることや、現場の職員の方々の業務改善に寄与する支援にすることなどを重視しています。これらが他の営利事業を行う事業者のサービスと大きく異なる点です。

(2)FD・SD研修を目的とした講演やワークショップ等の実施

理想の高大接続を実現するためには、まず現状の大学進学を取り巻く課題を理解しなければなりません。大学側も、高校側も、それぞれ課題を抱えています。これらの課題を学内のメンバーが共通理解として把握しておくことは、大学の教育改革・組織改革を着実に進めていくためにも大切です。
高校、大学それぞれの現場を理解している講師が大学に伺い、客観的な立場で双方の課題や、今後に向けた社会の動きなどを解説します。

(3)高校生や保護者、高校教職員に対する進路講演・ワークショップの実施

高校生の周りには、進路に関する情報があふれています。全国の大学がさまざまな資料を配布していますし、企業などによる進路情報媒体も充実しています。また多くの高校では進路指導の一環として、オープンキャンパスへの参加を生徒に勧めています。
それにも関わらず中退など、大学入学後のミスマッチは年々拡大。2016年現在、大学中退者は約8万人ですが、これは5年前と比べておよそ20%も上がっています。国公立大学・難関大学でも、4年間で卒業する学生が8割を切っていたり、4年生から正社員として就職する比率が50%を切っていたりすることは珍しくありません。しかし多くの高校生および保護者は、「難関大学に受かればその後は安心」と思い込んでいます。主体的に自分の進路を「つくれる」学習者になるために、前提として知っておくべきこと、考えておきたいことを、講演やワークショップの形で広くお伝えしています。

(4)高大接続の現状に関する調査と社会発信

NEWVERYでは『中退白書』の発行など、進路指導やキャリア教育の現状や課題についての調査、発信活動を行っています。今後も社会活動の解決という観点で、このような活動を継続的に行っていく予定です。

実績

FD研修

【年間研修】 京都光華女子大学、京都造形芸術大学、湘南工科大学、東北芸術工科大学、名古屋経済大学、梅光学院大学、他 ・専門学校:滋慶学園 【単発研修】※半日~1日程度の研修 愛知産業大学、国士舘大学、常翔学園、富山国際大学、平成国際大学、和光大学、他

 

講演例(2016年度)

FDコンソーシアム京都「大学教育を再考する ~イマドキから見えるカタチ~」シンポジウム 登壇(2016年) 神奈川県内大学教務連絡協議会平成28年度講演会 講演「中途退学予防のための教学IRについて」(2016年) 私立大学 学内講演「大学教育の質的転換を促進する”教育の質保証とは”」(2016年) 私立大学 学内講演「成果につながる中退予防」(2016年) 大学行政管理学会/北関東・信越地区定例研究会 講演「大学職員力が実現する次世代型高等教育 -今後のメガトレンドと改革の指針-」(2016年) コンソーシアムにいがた 講演「地方創生×教育イノベーション~教育を核とした大学の資源活用のススメ~」(2016年)

実績

WEEKDAY CAMPUS VISIT

青山学院女子短期大学、和泉短期大学、浦和大学、追手門学院大学、大阪観光大学、金沢星陵大学、金沢工業大学、九州大学、九州産業大学、九州造形短期大学、京都大学、京都外国語大学、敬愛大学、甲南大学、国際教養大学、駒沢女子大学、産業能率大学、四條畷学園大学、実践女子大学、湘南工科大学、十文字学園女子大学、大正大学、千葉商科大学、鶴川女子短期大学、帝京大学、東京経済大学、東京情報大学、東京女子大学、東京都市大学、東北大学、東洋英和女学院大学、二松學舎大学、日本大学、日本工業大学、福井工業大学、法政大学、北陸大学、明治学院大学、横浜美術大学、立教大学、麗澤大学ほか

 
WCVを 開催した大学・短期大学・専門学校 70 校 開催回数(公募型)333 回
学校行事に取り入れた高校 17校 参加した高校生 延べ 10,195名

プロジェクトインタビュー

  • 高等教育事業部 大学プロフェッショナルセンター

    FD2.0研修事例 ~湘南工科大学様

スタッフ紹介

まずはお気軽にお問い合せ下さい。